不破と不和 まほらのまぼろし

不破と不和

破れないもの
壊れないもの
崩れないもの

 

安定と安寧が
絶対だと信じて
それらを求めて
集めてしまった

 

破れない約束
壊れない関係
崩れない環境

 

安定と安寧は
絶対的な効力で
永続的に続くと
そう信じていた

 

何ものも動かない
何ものも変わらない
何ものも壊れない

 

呪文のように唱える
自分に暗示をかける
最大の魔法のごとく

 

暗示は効果を発揮する
何事もなく平和な日々
思う通りに全てが運ぶ

 

永遠の安定を欲する
永遠の安寧を欲する
永遠の安全を欲する

 

日々が平和であるほど
不安と不定が顔を出す
平然と握りつぶすもの

 

平和を守るためだけに
不協和音を潰していく
正義という名のもとに

 

不安と恐怖に怯えてた
過去と未来を混同してた
安定と安寧が絶対だった

 

囚われてしまう感情を
壊れてしまった統制を

 

膨れ上がった欲望だけが
必死になって守ろうとした

 

永遠なんてないことを
ずっとなんてないことを

 

既知を未知にしてしまう
終点を始点にしてしまう

 

不破を恐れるばかりに
不和に怯えるばかりに

 

破れてしまったもの
壊れてしまったもの
崩れてしまったもの

 

後悔したとしても
滂沱したとしても

 

修正することなく
歪ませることなく

 

現実を受け入れていく
事実を受け入れていく

 

そうして進んでいくんだ
地図が完成していくんだ

 

本来の自分に戻るために
本来の場所に戻るために


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カテゴリー: Life