まるくなる まほらのまぼろし

まるくなる

欠けている
どこかが足りない
なにかが足りない

 

けれども
どれを足せばいいのか
なにを足せばいいのか
それすらもわからない

 

楽しそうにしていても
本当は、楽しくなくて
うれしそうにしていても
本当は、うれしくなくて

 

満たされることがないのは
欠落しているからなんだ
ずっと、そう思っていた

 

欠点であり、弱点であり
必要なものが得られない
人間としてあるべきものが
自分にはないのだと思っていた

 

それなのに、それなのに
ある日、まるくなっていたんだ

 

どこも足りないものはなくて
なにも足りないものもなくて

 

欠落している部分がなくなり
すべてが元どおりになって

 

まるく、まるくなっていたんだ
キレイなまるになっていたんだ

 

角もなくて、傷もなくて
出っ張りも、へこみもなくて

 

どこから見ても
キレイなまんまるになっていた

 

欠けていると思っているときは
ないことばかりを気にしていたけど

 

欠けてないと思うようになって
あるということにはじめて気づいた

 

すべてが、ここにあるということ
すべてが、はじめからあるということ

 

本当は、欠けてなんかいなくて
はじめから、まんまるだったんだね

 

まるくなる、まるくなる
満ちた心と体が喜びをつれてくる


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