ここにいるだけで
何かが変わる
今の自分ではない
過去の自分に
なれるような気がする
古都であることの
意味というものを
うっすらと感じつつ
何かを思い出そうとする
それは愛なのか
それとも苦なのか
ここにいるだけで
何かが変わる
今の自分ではない
過去の自分に
なれるような気がする
古都であることの
意味というものを
うっすらと感じつつ
何かを思い出そうとする
それは愛なのか
それとも苦なのか
たしか
君と
一緒だった
はずだ
もう
そんなことも
思い出せない
くらい
昔のことに
なってしまった
格好つけて
ブラックを
頼んだことがあった
苦くてまずいのに
頑張って
飲んでいた
そんなことを
ふと思い出す
だから
こうやって
泡に
ならないように
思い出を
ひとつずつ
作っていきたい
いつか見た
あの光景
もう
思い出すことは
ないと
思っていた
この川と
同じように
記憶も
思い出も
流れ出ていく
過去の
思い出は
色鮮やかな
美しい
光景として
映し出される