涙が
出る
出ない
ではなく
涙が
出なくても
泣いている
ということ
どうしてだろう
ただ
並んでいる
椅子を
見ている
だけなのに
涙が
出そうになった
あなたの声を
聞いた瞬間
予感は
確信に変わった
そう
それは確信だった
気づいたら
涙がこぼれていた
甘さの中にも
ピリッとした
辛さもあって
ときどき
涙も出る
そんな
あなただから
好きなの
かもしれない
ただ泣きたい
訳もなく
涙がこぼれる
ただ会いたい
訳もなく
君を
抱きしめたい
止まらない
悲しさほどに
止まらない
テールランプが
涙でにじむ