
切り取った
私は
たしかに
切り取った
あなたとの
関係を

あっという間に
月日は
流れてゆく
そして
僕らは
次の旅路へと
向かうのだった

この空の
雲のように
儚くて
切なくて

そうやって
僕らは
旅立ってゆく

旅立ちは
いつも
唐突だ

今なら
間に合うのかも
しれない
この扉の先にある
新しい世界に
行くことも
これから先
十年を
別の人と
生きることも
まだ
間に合うのかも
しれない

そんなことを
考えながら
ずっと
一緒にいた
まったく
ときめかないのに
この人と
もう
十年も一緒にいる