人は寂しいから
寂しい
生き物だから
愛を求める
愛の生き物なのだ
人は寂しいから
寂しい
生き物だから
愛を求める
愛の生き物なのだ
ふつうに
暮らすこと
ふつうに
楽しむこと
ふつうに
愛することが
したいと思っていた
なのに
今の私ときたら
まったく
ふつうではない
ふつうとは
真逆の世界にいる
年月と
愛情は
比例しないが
年月と
愛憎は
増幅するかのように
比例していく
あなたへの
愛憎は
抱えられないほど
大きくなってしまった
どこまでも
あなたは
私のことを
好きだと言った
そうであるならば
証拠を見せて欲しい
あなたが
私のことを
好きだという
証拠を見せて欲しい
もう
君のように
激しく
愛する人は
現われないだろう
あんなにも
激しく
燃え上がる
炎のように
愛していると
言い続けた人は
他にはいない
あなたと
同じように
愛する人など
他にいるはずがない
ここにいれば
安全なのか
向こうに行けば
安全なのか
扉の前で
逡巡してしまう
意気地なしという
君の声が
どこからともなく
聞こえてきそうだ
辺り一面の
桜の絨毯を
見た瞬間
思ったんだ
もう
引き返せない
もう
戻れない
ということを